すぐ側の家 (2019)

勝見里奈第一作目の写真集。一年という時間を、北海道鶴居村に生活しながら撮影したスナップ作品群となっている。

「常にたどり着く前に、その空間を通り抜けた数多の植物や、風、人々、あるいは名前のつかないものたちがあること。

気づいては消え、口にしては消え、それでもいつかどこかにおいて、無かったことにはならないものたちと出会いなおす時、風景は空っぽになり、ばらばらに思えたものはひとつの身体へと帰りゆく。

なにかが在るということも無いということも、変わらずそうあるならば、何度忘れても大丈夫なのだと今なら言えるだろう。

全てのまわり道に意味があり、全ての物事に意味はない。

家はずっとそこにあったのだ。」

2019年11月22日 初版発行

編集 椿 昌道装幀 中島 雄太 (YUTA Design Studio)発行人 松井 和哉(厳奈那堂出版)発行所 厳奈那堂出版+A組織〒085-1203 北海道阿寒郡鶴居村鶴居西6-8-7 ツルイの小屋内印刷 日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社プリンティングディレクター 渡辺 穣製本 有限会社 栄久堂

本写真集は”ARTIST IN RESIDENCE at TSURUI, AKAN, HOKKAIDO SERIES” として刊行されました。ISBN 978-4-9907923-6-7 C0072

アクリル装343×234.5mm87P

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